「行政処分勧告に関するコメント」
2026年5月15日
矢野英明
当社を長らくご愛顧いただき、誠にありがとうございます。匠投資顧問株式会社の代表を務める矢野英明です。
既に開示致しました通り、2026年5月15日に、証券取引等監視委員会より検査結果に基づく行政処分勧告を受けることと成りました。かかる事態に至りましたこと、投資家の皆様をはじめ、関係各社の方々にご迷惑とご心配をお掛けすることとなり、心よりお詫び申し上げます。
行政処分の発出に先立ち、当社のこれまでの金融事業に対する姿勢や取組、金融行政との対話、今後の歩み方などについて、私の私見を含めてコメントさせていただきます。
私は、これまで金融業界で長年「投資家保護」を最優先に、お客様の最善の利益を追求して参りました。もちろん、当社においてもその姿勢に変わりはなく、これまで社員共ども一丸となって努めてまいりましたが、この度の検査において、当社が考える主張と監督機関の事実認識に大きな隔たりがあり、これまで対話を重ねたものの、その乖離は一切埋まることはありませんでした。当然、行政当局の認識が是であり、既にいただいた検査結果や、これから発出される行政処分の内容につきましては真摯に受け止め、受け入れる所存です。
しかしながら、私は、金融行政の番人である監督機関と、我々が考える「お客様の最善の利益の追求」を真に求める経営との思考や認識判断の乖離を埋める事は今後も困難と判断し、制約の多い金融商品取引業者にかかる業務はすべて廃し、我々は規制業種である金融法品取引業の廃業を機に、最善かつ適正な利益を生む新たなビジネスを創出したいという思いに至りました。
さて、こうした当社の姿勢を基に、今日まで行ってきた事業における「事実」と「今後の取組み」についてお知らせ致します。
(1)医療事業を投資対象にしたファンド及び投資一任取引に関する事実
この度の検査結果において、「顧客の投資資金の運用が行われていない状況」との指摘を受けておりますが、すべての医療系事業投資ファンド及び投資一任取引について、何ら一切遅滞なく収益金、並びに、償還金が投資家に支払われております。また、収益金や投資元本の原資についても、投資先医療法人からの収益金及びその医療事業の譲渡代金により償還に充当されている実態があります。加えて、それに伴う税務処理を行い、適法に収益分配時に発生する源泉税の納付も毎期行っていた実態があります。つまり、医療事業を対象にした投資商品の収益金や償還金の支払いが出来ていない事態は一切発生しておらず、また、期中においてそうした恐れもなく、顧客の投資資金の運用が行われていた事実をお知らせいたします。
(2)投資助言業務に係る今後の対応について
当社では、海外の行政手続等に詳しい仕業の方を選考し、これまで当社とお取引いただいた助言契約のお客様に限り、事務メンテナンスの相談サポートのご案内を近日中にメール等にて連絡させて頂く所存です。私共は、これからもお客様にとって最適なパートナーとして鋭意努めてまいる所存ですので、今しばらくお待ちください。
(3)その他
今回の検査では、2023年1月18日に逮捕された当社の元大株主でありCIOを務めていたXに絡んだ内容が大半であったように感じています。当社事業とはまったく関わりのない事件での逮捕でしたが、少なからず私や当社にその余波を与えるものとなりました。しかし、幸いなことに、2021年6月下旬ごろにXの不正行為を知る機会があり、その不正行為を明確に知らされた同年9月以降に、当社をMBOすると共に、Xと一切の関係を断ち、一連の不正に当社のお客様が巻き込まれないよう最善を尽くして参りました。そうした素早く徹底した対応もあってか、当社のお客様で経済的に損害を被った方は誰一人おりませんでした。
以上、証券取引等監視委員会より検査結果に基づく行政処分勧告を受け、私の私見を含めた当社のこれまでの取組や勧告の事実関係では表現されていない事実、今後の対応についてコメントをさせていただきました。
行政処分が明らかになった際には、当社ホームページにて公表させていただきます。
以上