はじめまして、匠投資顧問の荒木です。
本掲載では資産形成アドバイザーという客観的な視点で投資や資産形成についての見解を述べていきたいと思っておりますのでご笑読頂ければ幸いです。
さて資産形成の方法には様々な選択肢があります。
株式、債券、投資信託、不動産、コモディティ、為替など、投資対象や金融商品も数多く存在しますが、そんな中で「どれを選んで資産形成を進めていけばよいのでしょうか?」
このようなご相談を多く頂きます。
しかし、正直なところこれには正解はありません。
株で儲かっている人は「株が良い」といいます。
一方で、株の暴落を経験した人は「株は怖い」、金や不動産といった「現物が良い」と言います。
また不動産投資で成功している人は「不動産がやはり良い」と言うでしょう。
資産運用において個々人の見解は、「本人の経験」に則って語られるケースが多くあり、また人それぞれで適した方法や商品も異なりますので一概にどれが最も良いとは言い切れないのです。
ただ私はそれぞれの商品や方法について、歴史や過去の実績等を客観的な視点で分析し長期的に資産を維持・形成していく為にはどのような方法が最善かを常に考えています。
普段はクライアントそれぞれのライフプランや経済状況などから、クライアントが要望する未来について、合理性や健全性といった様々な角度から検証し最適な商品や方法を助言することを使命としておりますが、そうした中で明らかに一つ言えることは、「投資に絶対はない」ということです。
絶対に上がり続ける株はありません。
絶対に安全な投資もありません。
絶対に儲かる投資もありません。
うまくいっている人はその成功を絶対と思い込んでしまいやすいものです。
1980年代後半に起こったバブルやその後のITバブルもそうでした。
長期的に見れば、それは一過性のものに過ぎないのです。
市場というのは需要と供給で成り立っており、それは常に変化しています。
こうした投資、経済の本質や歴史をひも解いた上で改めて資産形成というものを考えた場合、やはり分散こそが長期的な資産形成の鉄則であるというところに行き着くのです。
わたしが提言しているのは、あらゆる市場変動を見据えた「資産形成」です。
永続的な資産の維持・構築を考えるのであれば、グローバルな視点で異なる複数の対象に資産を分散すること!
間違っても「一部のこの商品がいい!」と言うものではなく
資産全体のポートフォリオ構築という考え方こそが、「長く生き残るための絶対条件」ということをお伝えさせて頂いてます。
富裕層の方々にとっての資産形成とは、単に資産を増やすことだけではなく資産の保全を前提とし且つ合理的に運用、継承されるものでなくてはならないと考えています。
その実現には、幅広い選択肢を有し国境を越えた資産の一貫した包括的なアドバイスが必要不可欠なのです。
本コラムでは、今後も様々な資産形成の方法について、独立系金融機関ならではの視点でお話しさせて頂きますので是非、皆さまの資産形成に役立てください。